映画・曲・本の感想

『シンデレラ 3つの願い』感想(ネタバレあり)

アマプラ見放題で、『シンデレラ 3つの願い』が対象となっていたので、映画館に見に行きそびれたこともあり見ました。ノルウェー映画ということで、ノルウェー語が聞けるというのもあるし、何より予告編が綺麗だったので、気になっていたんですよね。字幕日本語、音声ノルウェー語で見ました。以下ネタばれありの感想です。

まず、シンデレラの継母が本当に怖かったです。出てきた瞬間の圧といい、最後の最後まで本当に怖かった。『白雪姫と鏡の女王』の継母、ジュリア・ロバーツもかなりの迫力でしたが、シンデレラの継母役、Ellen Dorrit Petersenが、継母は魔女じゃないのに魔女に見えるほど。裏設定で実は魔女設定でしたと言われたら信じるほど。(参考:『シンデレラ 3つの願いの主な配役』 最初の大きな写真の左から2番目です)

義理のお姉ちゃんは、母親に流されてはいるものの、本当はいい子なんじゃないかなと思うところもありました。舞踏会にシンデレラが出てもいいよと言われて一瞬喜ぶシーンで一緒に喜んだりとか、最終的に母親を裏切るシーンとかで。そういう意味では救われる部分でもありました。

一番ツッコミが多かったのは、王子。王子…、恋よりもダチと一緒に遊ぶ方が楽しい男子大学生みたい(笑)。馬に乗って逃げ出すシーンなどは、思わず「盗んだバイクで走り出す」を思い出しました。全体的に見ると、いいところが全くないんですよね。シンデレラと勘違いして助けようとした相手は、義理のお姉ちゃんの変装だったし、寧ろ、その後谷底に落ちそうなところをシンデレラに助けられてるし。シンデレラがとにかく男前。王子と王子の友達が狩りをしようとして失敗していた鳥を一発で仕留めるし、乗馬も、社交ダンスも上手いっていう…。

二人でダンスするときも、王子「Vil du…」(言い切らない)に対して、シンデレラが「skal vi danse」。以前、ノルウェー語のレッスンで、Vil/Skalの違いを教えて貰ったことがありました。「a-haのコンサートいく?」と聞くときに、行きたいかどうかから聞く場合は「Vil」、私のように最初から行くとわかってる相手には「Skal」(行く予定があるか)で聞くと。つまり、王子の方は相手のことを伺っているのに対して、シンデレラのほうが、「踊るでしょ?」に近い形っていう。Vil duで聞かれたあとというのもあるけど、それにしたって、やっぱりシンデレラのほうが男前だなと。

オリジナルの映画を知らないし、原作のグリム版も記憶の彼方(どうしてもペローのイメージが強い)のですが、3つの願い自体も良かったです。3つの願いを言って叶えて貰うではなく、最初の木の実は「父の服装」。この服装(男装)で王子と王子の友達に出会い、次の木の実では「母の服装(ドレス)」で舞踏会へ行き、そして最後の木の実が「何もなし=そのままの自分」で自らピンチを脱出し、最終的には谷底に落ちそうになっている王子を父譲りの狩りの腕前で助けるっていう…。何より、この木の実が、王子が悪戯で落としたどんぐりがシンデレラを慮ってくれている御者のところに落ちて来たのも良かったです。やってることは、馬車が走ってきてるのをみて、鳥の巣か何かを御者のもとに矢で落とすというものでただの迷惑youtuberと変わらないものの…、そこにあった木の実がシンデレラの手に渡って願いが叶うのだから、運命的ですね。

最後はみんな幸せそうで良かったです。まさに「めでたし、めでたし」でしたね。それにしても、お城がオーロラの中に建っている映像は本当に美しかったです。期待以上の作品でした。シンデレラ役のAstrid.Sは歌手ですけど、演技がとても自然でしたし、王子様ととてもお似合いでした。(王子様、調べたら、俳優兼ダンサーだそうです)
この王子はシンデレラにベタぼれだったので、おそらくこの後は勉強や社交ダンスの練習をサボったりせずに、良い王様になるのではないかなと。いや、二人で抜け出すパターンもあるかもしれませんが。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 NORLAのサポートを受けてノルウェー語の詩を翻訳したことがあり(本にはなっていません)、そこからお勉強会などがあれば参加させて貰っています。 ノルウェー語は2011年から、ドイツ語は2023年からスタート。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です