ノルウェーのマックスファクターのキャンペーンにうらやましさを感じる
今週、ネットで日本とノルウェーで全く真逆のものをみた。
まずは、マックスファクターのCM
a-haのボーカル、Morten Harketの娘、トミーネが出ているということで見たのですがこれが凄く良い。
自分の苦手を隠すためにではなく、誰かに良いと思われるために化粧するのではなく
前に進む為に、自分の好きな自分になるための化粧というコンセプト。
自尊心は他人から「認めてもらう」ことで得るのではなく、自分に向き合うことで得られる。
後ろは他とほぼ同じですが、こちらはトミーネのみのバージョンで、最初にトミーネの声が入っています。
「他の人がどう思っているかなんてことに焦点をあててはダメ
自分に向き合うの。それが自分を強くするんだから。」
トミーネは自分の「ファクター」は目だと言っていますが、他の人では「内面の強さ」と答えている人もいます。
化粧品のCMでありながら、「誰かに綺麗にみられようとするため」ではなく、自分の良さを知るためのCMというのが良いです。
こういうCM,日本にはほぼないですよね。マックスファクターって日本だとなんだろうと検索したらSKIIに行き当たりました。
SKIIは桃井かおりバージョンで、「女性に期限はありますか?」という動画で問題提起してますね。
あと、少し前に話題になった、「ママのカウンセラーの正体はこどもだった」というやつ。
こちらも、「年を取るのは怖くない」とか「大人になっても夢をみていい」というメッセージではあるんですが
いかせん、「隠すための化粧ではなく、自分になるための化粧」というノルウェーのマックスファクターのキャンペーンに比べると
まだまだ道は遠いといいますか、対症療法なのが否めません。
それでも、まだマシですけどね。
そんな素敵なCMをみた一方でがっかりしたのが、二つ。
一つは星野源の『Family Song』のジャケット。ピンクの背景で背中合わせで、まるで逃げ恥じのみくりさんとのツーショットにみせかけたような
写真。でも、女性のほうはよく見ると掃除用具で出来てる。
動画も面白い反面、兎に角全面がピンクで、私は初めて「ダサピンク」という言葉が頭に浮かびました。
歌詞は悪くないのに、なんでこんなMVを作ってしまったのだろうと、ジャケットも同様に、逃げ恥じでの「好きの搾取」という言葉を思い出せるようなものにするっていうのが、どうにも「なんで」という言葉しか浮かびません。
まあ、でもこれも、秋元康の「月曜の朝スカート切られた」に比べたら1億倍マシですが。
「月曜の朝…」は、ネットの署名キャンペーンで知りましたが、本当に酷い。
さすが、「夕焼けニャンニャン」を世に送り出しただけある人のプロデュース。
AKBは知っても、「夕焼け」は知らない人も増えてきたので書くと、番組が始まったのは1985年。夕方5時からの番組でした。
これがとてつもなく下品な番組で、おニャン子クラブのメンバー発掘のためのオーディションを番組内でやるんですが、その中には応募した子(女子高生)のシャワーシーンまでありました。ショックでチャンネルを変えて以来、見ていませんが。
タイトルの「ニャンニャン」だって、今は死語ですが、当時、「エッチないちゃいちゃからセックスまで」を「ニャンニャンする」とした表現が流行っていました。
それをタイトルにした上で、「ニャンニャン」から「おニャン子」。最悪以外の何者でもないと思います。
なので、今になって彼がAKBでやらかしてる色々なことは、「さもありなん」で吐き気を催すものばかりですが、それにしたって、
「月曜の朝、スカートを切られた」っていうタイトルも、内容も最悪です。
ノルウェーのマックスファクターが、「男性に好かれるための化粧ではなく」「男性が持ってる理想像に縛られるのではなく」「自分を作るための化粧を」と言っているのとは真逆の更に斜め下。
「被害にあっても我慢しろよ」系で、もう存在自体が我慢なりません。
最近は、以前にも増して、女性が被害になる犯罪(液体かけられるとか、わざとぶつかられるとか、スカート切られるとか)が増えてるだけに、本当に最悪です。
1985年当時、邦楽が売れなくなり、「なんで売れないんだ」と言われました。それは、まあ、おニャン子ばかりが台頭してつまらなくなったからです。
私がa-haに転んだのも、テスト前に早く帰ってきて16:50という微妙な時間、17時からの夕焼けは見たくないし他もろくなのがやってない、じゃあ、テレビ神奈川のミュージックビデオだけ流してる番組を見ようってことで見たら、『Take On Me』にぶちあたったわけです。
今、テレビの視聴率が減っているという話が出ていますよね。
そりゃそうだと。夕焼けの頃から変わらない面子が変わらないセクハラを繰り返してる番組と、「いじり」という名のいじめを楽しんでる番組と、
そんなのばっかり。
特に「いじり」は酷い。ダウンタウンとロンドンブーツが中心ですが、誰かの揚げ足をとって笑いを取る。
それこそ、トミーネのいうところの「誰かの考えに囚われる」状況を作り出すような番組ばかり。
こういったCMを作れる土壌のある羨ましい。
勿論、平等が最高に進んだと言われている北欧でも、それでも男性の目を気にするなというメッセージが必要なのかというがっかりっぷりもありますが
それでも、「それ」を表現できる土壌があるだけ、何億倍もマシだと思います。