ノルウェーのニュース

ノルウェーのある幼稚園(保育園)でコスプレするお祭りが中止になった理由に思うこと

http://www.p4.no/story.aspx?id=646341

facebookをみていたら、「女の子はいつもお姫さま、男の子はいつもヒーロー。だから、このカーニバルを辞める」と、ある園が表明したとニュースになってました。
ノルウェーを含め、北欧って、そういう「男の子は強い、女の子は守られてる」というステレオタイプはあまりないものだと思っていたのでちょっと驚いたけど、カーニバルでは女の子は殆どがお姫さまで、男の子はスパイダーマンをやることが多いそうで、園長の言い分は「このカーニバルは、店のコマーシャルに乗せられているだけだし、ファンタジーと性別に対するステレオタイプの役割分担だ」とし、性別に関するプレッシャーで、誰かを疎外する恐れがあるのを心配しているのだそうです。

これに対して、教育学の学者は「平等に関してヒステリーになりすぎ」「カーニバルは子供達が楽しむべきものだし、自分たちで選べるようにしたらいい。中止はおかしい」と言っていると。

うーん…考えたこともなかったな。でも、確かに。女の子はキラッキラ、男の子はカッコイイのがいいでしょ?というのは、CMが作り出してるものだし、行きすぎたそれって、後々、苦しめられるんだよね。
「女なのに理系なんて生意気」とか、「え、女の子なのに結婚しても残業するの?」とか「女なのに、なんで工学部を受験するの?」とか。(全部自分の経験)

お姫さまの格好をしたい男の子とか、王子様の格好をしたい女の子とか、それが許容されるかどうかだよね。多分、日本で小さい子がそれをやろうと思ったら、なかなかのプレッシャーじゃないかな。
ということは、もう、その園長のいうところの役割分担が押しつけられてるとも言えるし。
案外、自分が期待されているものではないものをやりたいと思う人へのプレッシャーって、半端ないですからね。

っていうか、男の子はそうか、ヒーローなんですね。王子様じゃなく。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください