日常/心

タカラヅカ100周年記念OG公演『CHICAGO』凱旋公演へ行ってきました

今日はずっと楽しみにしていた、タカラヅカ100周年記念OG公演『CHICAGO』の凱旋公演へ行ってきました。
この公演、メインキャストがトリプルキャストなのですが、正直言うと、凱旋公演の前に発表されていた公演では、どうしても自分の見たい人が集まる日がなかったのですが、凱旋公演として発表された12月14日12:30の公演がドンピシャだったので、チケットを取ったのでした。

ビリー:峰さを理
ロキシー:貴城けい
ヴェルマ:湖月わたる

峰さを理さんといえば、私が初めて好きになったトップスターさんです(好きになったときは既に二番手とかトップでした)
峰さんトップの公演はかなりの割合でみてるんですよね。
彼女は、歌・演技・ダンス(主に日舞でしたが)どれをとってもパーフェクトで大好きだったんです。

あとは貴城さん、湖月さんは前にもブログに書いた気がしますが、それぞれ好きなジェンヌさんなので、この組み合わせで見たかったのです。

感想としては、一番は「峰ビリーカッコイイ」です。そして、ヅカOG凄い!ということ。
やっぱり、峰さんビリーの日にしてよかった。あの、峰さんの紳士っぷりと包容力、そして、大人の男のハードボイルド感。
これは、今のヅカで出来る人は正直いないんじゃないかなと思う。
見れば見るほど、「やっぱりヅカOGは凄いんだ」と実力を実感しました。

それから、今回は千秋慎さんがママモートンを演じていました。千秋さんといえば、峰さんの頃からいた方で、日向薫さんの星時代は、結構コミカルな役や脇を引き締める役をやっていた覚えがあります。
なので、「大人の女性役」をみるのは初めてでしたが、かなりかっこよかったです
そして磯野千尋さんのエイモス・ハート。これは、もう誰がみても男性にしか見えない。パンフレットの写真の桐生園加も、たばこくわえてるんですが、白黒写真のせいか、うっすら無精髭さえ見える気がするレベル。

ビリーですが、登場シーンが凄かったです。羽に囲まれて。
その時に、ふと思ったんですよね。「ああ、なんか羽に囲まれて出てくる峰さんって自然だな…」と。
そしたら、パンフに書いてましたよ。「『レビュー交響楽』で同じように20-30人の女の子に羽で囲まれたシーンがあった。登場の仕方も、どことなく植田先生演出に似ている」と。更に、その時に羽持ってた女の子に千秋さんもいたという話をしたと(笑)
昨今は色々言われている植田先生の演出ですが、私は彼の演出は好きなんです。解りやすいですし、スターが豪華に見えるので。
最後に真ん中に峰さん、両側にヴェルマの湖月さん、ロキシーの貴城さんという構図も、峰さんトップの時はトップ娘役が二人でしたから(湖条れいかと南風まい)、それを彷彿しました。当時娘役トップ二人を相手にしてた峰さんだからこそ、このビリーは出来たんだなーとしみじみ。

さて、ロキシーとヴェルマですが、やっぱり元男役二人が揃って娘役をやるというのは、迫力がありますね。
最近は「セレブレーション100!」でも、男役っぽい格好をしなかった貴城さんですが、ただのぶりっこではなく、かっこよさと強かさが見え隠れするのはさすが。男役だったからこその部分も、随所に見られました。
そして、湖月さんのヴェルマ。こちらは、男に頼らずとも生きて行けそうな感じだけど、なんとなく、人の良さそうな感じがしました。自分の名前が売れなくなってロキシーと一緒にやろうと口説くところとか、裁判での演出をロキシーの前でやってしまって取られちゃうところとか、どこか「周りを信じて動いてるんだな、本当はいい人なんだろうな」というのを滲み出させて良かったです。

個人的には、ロキシーだけでなく、ヴェルマが無罪になるまでも見たかった気がしました。

そうそう、パンフを読んで驚いたのが、ロキシーが記者会見で操り人形になるシーン。
あれ、歌ってるのビリーでしたか。全然解らなかったです。あとから、「やっぱり峰さんすごい」と実感しました。

ところで、今回。とある役で一人だけヅカでない人が出てました。
オペラっぽい歌を歌うシーンがあるので、歌唱力の問題か?と思いましたが、それなら出雲綾さんとかもいらっしゃるし…と。
あとで、なぜその方が演じることになったかは解りましたが、最初は驚きました。

あっという間の二時間でした。そして、この組み合わせ。思った通り、最高でした。
100周年のラストを飾るOG公演としてだけでなく、普通にミュージカルとして最高だったと思います。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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