日常/心

『黒豹の如く/Dear DIAMOND!!』観てきました

4/26に柚希礼音・夢咲ねねのさよなら公演『黒豹の如く/DEAR DIAMOND』を観てきました。
『黒豹の如く』は、個人的には、絶対外れがないと思っている柴田先生の新作ということで、凄く楽しみでした。
柴田先生の新作は『霧のミラノ』以来ですね。
そもそも、宝塚観劇に復活した理由が、スカイステージでみた『霧のミラノ』の練習風景で、かしげさんがすごくかっこよかったこと、そして何よりその作品が柴田先生の脚本だったからなのでした。

前置きはさておき、今回のはeplusの貸し切りでして、最初にこの公演についての説明がありました。
全然知りませんでしたが、最終日は「埼玉スーパーアリーナ」で映像中継するんですね。柚希さんの人気が高いのは知っていましたが、そこまでとは。eplus貸し切りの抽選も、かなり倍率が高かったらしくラッキーでした。

さて、『黒豹の如く』ですが、ザ・柴田作品でした。場面切替になる笑い声、「人の不幸は蜜の味」と歌いながら状況説明をする男女、恒例のお祭り場面。(「炎のボレロ」でも「霧のミラノ」でもありました)。「こいつぅー」なラブラブ場面。
「どうなるんだろう」というほどよいドキドキ感と、「きっと大丈夫」と思える安心感。
そして、何より、柴田作品全般に言える男性のかっこよさ。男役がホントに男くさくてカッコイイ。
演出が謝先生だったのも良かったですね。再演もので時々あった、折角の柴田先生脚本をやわにしてしまうような演出もなかったです。

主人公アントニオは、「伝説の海賊 ソル」の子孫ということで、最初の場面はソルが姫を助けるシーンでした。
これは、奇しくも、凰稀かなめさんの「グスタフⅢ世」と似た前振りですね。
かなめさんの場合は、「デンマークから独立を勝ち取った 伝説の王グスタフ」の名前を頂いた殿下ということで、冒頭にそのシーンがありました。演じたのはかなめさんではありませんでしたが。

ストーリーは断然「黒豹」のほうが好みでしたが、伝説を引き継いだ設定に関していえば、「グスタフ」のほうが生きてましたね。ソルの話は出てくるものの、だからスペインの艦隊を自分が変えるぞみたいなことはなく、「姫を助けるソル」の部分のみ引き継いでる気がしました。
船が舞台装置としてよく出ていましたが、実際に海戦のシーンなどはなかったのが、ちょっと残念でした。
でも、ここ最近、ヒーローとヒロインがラブラブで、ヒーローがヒロインを助ける、ヒロインもしっかり自分を持っていて(なし崩し的ではなく)彼についていくというのをあまり観ていなかったので、久々に「宝塚らしい」宝塚をみられて面白かったです。
最後も退団公演らしい最後でした。
出演者では、ラファエルとセバスチャン役の人が良かったです。紅さんは久々にみたら、お化粧が変わってた気がしました。
個人的にはもう少し悪者っぷりを発揮してほしかった気がします。「コパ・カバーナ」での、安蘭けいさんのような。

「DEAR DIAMOND」は、これまた藤井先生でした。「Phoenix!宝塚」と立て続けのさよなら公演のショー担当なんですね。
やはり、柚希さんがダンスの人だからか、ダンスシーンがとても多かったです。
夢咲さんをリフトしてぐるぐる回すシーンもとても綺麗でした。
藤井先生は、スターさんの個性を出すのがとても得意なんですね。
かなめさんの時が、演出も歌詞も「かなめさんらしい」感じだったのと同様、今回の演出も歌詞も、とても「柚希さんらしい」ように感じました。そして、柚希さんの宝塚愛がすごく感じられる舞台でした。
2回への客席おりもそうですが、1階にも降りてきてくれて、それで自作の歌ですから。
以前、スカステの番組で若手にスポットをあてるやつがあって、彼女のときは「先輩」として湖月さんもですが、シメさんも出てたんですよね。彼女の最後の舞台をみながら、シメさんの退団あいさつを思い出しました。
うまく言えないんですが、(宝塚に対する)パワフルな愛情ですね。
御神輿みたいなのもショーの中で出てきましたが、それができてしまう(浮かないという意味で)のが柚希さんの個性なんだなと思いました。
eplus貸切ということで、今回はショーの中で「eplus」と叫んでるシーンがあって、思わず笑ってしまいました。

とりあえず、2月から続いた観劇ラッシュもこれでひと段落。
そして、宝塚はシメさん卒業後は、(2000年頃のWSSは見た)しばらくお休みしていたものの、「霧のミラノ」の練習光景でかしげさんファンになり、雪組のオスカル編で衛兵隊にいた凰稀かなめさんのファンになってから、割と続けてみてましたが、かなめさんも卒業され、娘が好きなちえ・ねねも卒業してしまうので、またしばらくはスカステでみて、気になるスターさんや演目があったら見に行く予定です。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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