日常/心

「北川潤コンサート 人生はミュージカル」へ行ってきました

昨日は、日向薫(ネッシー)さん出演の「北川潤コンサート 人生はミュージカル」へ行ってきました。
第一部と第二部に分かれていて、第一部は北川氏が指導しているミュージカルを歌う講座の生徒さん達(と、ネッシーさんと同じ事務所の原晃子さん)による「サウンド・オブ・ミュージック」。
演技というほどの演技はしませんが、ところどころ、事前収録の台詞や原さんの導入によって、ストーリーに沿って歌が展開するというものでした。
ソロを与えられていた人もいたけれど、私が目が釘付けになったのは、トラップ一家の一人に扮装した女性でした。
トラップ一家の役割の人達はエプロンを着けた姿で、他に修道女2人、ドレス姿の人が4-5名という感じで、衣装としてはトラップ一家の衣装は地味だったにもかかわらず、目を引くのです。その方は譜面にさほど目をやらず満面の笑みで、客席に話しかけるような仕草で歌うのですが、歌うこと自体がとても幸せそうで楽しそうでみていてこちらも楽しく幸せになってくる気がしました。
幸せな気持ちでことにあたってると、見ているほうも幸せになるんだなと実感しました。

久しぶりに「サウンドオブミュージック」が見たくなりました。

さて、チラシに、「プログラム」としてセットリストが入っていました。

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15分の休憩の後、いよいよ第二部、ネッシーさんの出番です。

第二部では、冒頭からネッシーさんが登場し、「案内人」の形をとるのだと説明がありました。
その通り、第二部では北川氏の40年を演じた・演出したミュージカルや、その時の事柄にあった曲を交えて進みました。
浅利慶太氏に言われて劇団四季の創立時から声楽指導に関わったこと、越路吹雪さんとの共演でサンドイッチマンの役をやったこと、その後声楽指導することになったこと、四季の舞台で俳優として「裸の王様」に出たこと、ハラルド・プリンスが「オペラ座の怪人」のオーディションを直々にやるからと、市村正親さんに高音が出るように数ヶ月(3ヶ月っていっていたかな、2ヶ月だったかな…)で指導するように言われたこと、キャッツでは休憩時間に子供達にサインをしなくてはならずヘトヘトになったこと、マイフェアレディでは大地真央さんに声楽指導したこと。父親がやっていた高松にある調理学校を継がなくてはいけなくなり、高松と東京を行ったりきたりしているうちに脳梗塞で倒れたこと、家族の支えで復活して今はプロへの声楽指導のほか、第一部で歌ったようなミュージカル講座でも指導していること(そして勿論、調理学校の校長も)。そういった人生の様々な出来事をミュージカル曲に載せ、途中、市村さんや麻実れいさんからのビデオレターも交えながら、コンサートは進みました。

ネッシーさんは、時には浅利氏、時には市村氏、時には越路さん、大地さん、そして奥様の役割をこなしたりしながら、コンサートを盛り上げました。
ネッシーさんはアニーの「トゥモロー」「愛あればこそ」をソロで歌いました。

市村さんのビデオレターは面白かったです。
「『人生はミュージカル』って、潤ちゃんそんなにミュージカルだっけ?僕のほうがあってない?」「40年?もう40年?」とか、テレビなどで垣間見る市村さんらしいジョークを交えながら、お祝いの言葉を贈っていました。

「ジキルとハイド」は、見たいけど見ていなかったミュージカルの一つで、曲も初めて聴きました。ネッシーさんは「案内人」であるときと、曲を一緒に歌うときの役柄に合わせてドレスの上にかけるショールなどの小物を変えてきていましたが、「罪な遊戯」では怯えた様子で入ってくるところからもうミュージカルでした。

さてさて。「ようこそ」のあとはバンドの紹介、そしてネッシーさんが再度入ってきてトークからの、エリザベート「夜のボート」。宝塚でエリザベートが初演されたのは、ネッシーさん卒業後ですから当然出ていませんが、なんと、北川氏のミュージカル講座の舞台で特別出演で最後にこの曲を歌っていたのだそうです。
とても上手でした。

このコンサートの案内人という役柄は、その時によって色々な役を演じ、かつ説明もして、曲も歌う。
ネッシーさんが朗読ミュージカルをやっているからこそ、出来る役割だと思いますが、「ジキルとハイド」の演技をみて、ネッシーさんのミュージカルをまた見たいと思いました。去年は「赤毛のアン」と「雪の女王」を見逃してしまったのが悔やまれます。

前にも書きましたが、宝塚時代は歌はあまり得意ではなかったイメージでしたが、歌唱力は抜群にあがっていて、それに持ち前の気品と演技があるので、本当にステキでした。

去年の資生堂では、「来年は40周年なので色々やりたい」と言っていました。「勝手な娘んさーと」とか、見に行ける機会が沢山あるといいなと思います。

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ところで、このコンサートは東京芸術劇場のシアターイースト(地下1F)だったのですが、2Fでは宝塚OGによる「薔薇とシンフォニー」が上演されていました。
両方昨日が千秋楽で、共に13:00開演。昨日の「薔薇とシンフォニー」の出演者には榛名由梨さんがいたので、間違いなく、同じ時間帯に「愛あればこそ」が歌われていたんだなと思うと、ちょっと面白く感じました。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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