映画・曲・本の感想

『超訳 ブッダの言葉』読了

小池龍之介氏の『超訳 ブッダの言葉』を読み終えました。
長かった。
仏教書は私にとっては、割と身近な存在です
学校で配布されてたし、お経も毎日読んでたし、最近はスマナサーラ氏の著書や小池氏の著書の中で、難しいお経を現代の言葉で紹介されていたりしたので。

仏教の言葉の中で、一番有名なものの言葉の一つは「自業自得」だと思う。
中には、「他人を陥れてのうのうとしてる人がいるから、自業自得はない。あるのは罪悪感を感じる程度に善良さの残ってる人に対してだ」と言う人もいるけど、この本を読んだら、本気で怖くなった

○死してもなお怒りは
「もしも、怒りの業を積み上げて、君が死してのちそれが身体をもたない怒りの思念のみとして生まれ変わったなら、目の前の現実などどこにもなく、ただひたすらに思念のみが夢の中のように妄想をつくりあげ、君の目に何度も何度も怒りの幻覚をみせつづけるだろう。
たとえば膿や血のまざった鍋で自分がぐつぐつ煮られる幻覚。
(中略)
過去の怒りが残響していて怒りを反復したいがゆえに、自分からわざわざ怒りたくなるような嫌な幻覚ばかりをみて悩み苦しむ羽目になる」

これは…嫌だ。他人を陥れたことはないと胸を張って言えるが、こういうのを読むと本気で自分のためにも悪いことはできないなと思う。

まあ、こんな感じで全体的に解りやすく想像しやすいだけに、すんなりと理解できていいと…
怖いけど…

ただ、帯にあるように「君よ、君自身から自由になるために」というのは言い得て妙だと思う。
どうやって、切なさとか寂しさとか絶望を抑えられるかという呪文は書いてないけど、考え方の一つとして「こう考えると楽になるよ」というのはあるので、それがとても解りやすい。

まあ、わかりやすさから言うと、同じ小池氏の「イヤな自分とサヨナラする方法」やスマナサーラ氏の「やさしい」ってどういうこと?のが解りやすいと思うけど

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください