ノルウェー語

ノルウェー文学セミナーに参加しました

11月10日・11日に大阪、京都で行われたNORLA主催「ノルウェー文学セミナー」に参加してきました。NORLAのセミナーに出るのは二回目となりますが、今回初めて、翻訳ワークショップにも呼んでいただけました。本当にありがたいことです。プログラムとしては、金曜日の夕方に学生向けのものと夕食会、土が翻訳ワークショップ、日曜の午後が一般向けの文学セミナーという、とても充実したもの。私は普通に仕事があるので、土曜の朝こだまで向かい、日曜の夜、こだまで帰ってきました。なので、出られたのは土曜午後の講義&翻訳ワークショップと、日曜の一般向けのものの二つとなりました。また、火曜日には前回出た時と同じような大使館でのセミナーと食事会に参加させていただきました。

さて、今回初めての翻訳ワークショップ参加ですが、大変だったのが、宿題の小説の一部の翻訳でした。翻訳ワークショップなのであたり前といえばあたり前なのですが、普段はモートンのインタビューとか、働き方関連のアイディアとか、スピ系、詩が多いので、誰がどちらの台詞を明示されてない文章は結構たいへんでした。午前と午後で扱う本が違うので、午前・午後両方出席する人は2冊訳す必要がありましたが、私は最初訳していたものが午前のみで使うと聞いたので、途中からは午後で使うほうのテキストのみ訳して提出させていただきました。若者言葉は、ある程度は『The Voice』とか『Stjernekamp』のトミーネで慣れていましたが、でも、全く知らないものもあり、当日、その解らないところが説明されるのを聞いて大変勉強になりました。あと、講義にあった「jo」とか「vel」とかの役割………こちはデンマーク語をベースにした講義でしたが、それでも、ものすごく勉強になりました。こういった「心理」を表す言葉が入らないと誤訳になるのだというのも、改めて実感することになりました。

自己紹介もみなさんノルウェー語でされていて、私もノルウェー語でしましたが、緊張しすぎて割と頭真っ白でした。正直、ノルウェー旅行中はともかくとして、日本にいて、これだけノルウェー語に囲まれて、かつノルウェー語のことだけを考えていられる二日間というのは本当に貴重で幸せだと思いました。普段はなかなかそういう機会はありません。なにせ、普段はソフトウェア会社で勤務していますしね…。

個人的には、今回は訳せませんでしたが『Rase』という今回の課題タイトルの一つを読んでみたいと思っています。離婚文学ということで、シングルマザーが母としての自分はこれで良いのかというようなことに向かい合う部分があるのだそうです。ノルウェーというと、男女平等の国というイメージなので、あまり想像つかない部分ではありますが、日曜の文学セミナーで聞いたところ、日本のような「母として女性として妻として全てやらされる」プレッシャーはないにしても、やはり、典型的な「理想の母」テンプレートはあるようで、たとえば「ケーキを手作りする」というようなのがあるのだそうです。話を聞く限り、Raseで主人公の女性が陥る自分は母としてどうなのかというのが、この典型的な女性像に囚われたものではないような気もしますが、まず読んでみないと解らないことですし、ぜひ読んでみたいと思います。

ひとつひとつを例に挙げたら枚挙に暇がないほど、すべてにおいて、勉強になるセミナーでした。本当にこのセミナーに参加できたこと、ワークショップに呼んでいただけたことが、今年のベスト3に入る素晴らしいでき事だったと思います。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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