宝塚

ベルサイユのばら’45 1月28日夜の部感想(ネタバレあり)

あまりにも昼の部が良かったので、ついDVDを予約した挙げ句、そこで聞いた「本日のチケットまだあります」という放送。終わってからパンフをみると「オスカル 貴城けい(かしげ)」。あー、そうだ、これ取ろうとして金欠でやめた日程だった。まあ、あまり良い席は残ってないだろうけど、見るだけ見てみようとういことで、終わり次第ロビーへダッシュ。1階17列ど真ん中と18列ど真ん中が残っていることがわかり、17列へ。最初18と19に印がついてたので18列を指定したところ、17列まりますと言われたので迷わず17列にしました。ちょうど通路前の一番後ろですね。昼の部の最後列(24列)に比べるとかなり前になりました。以下ネタバレありです。

オープニングとMCは昼の部と同じなので割愛。今回は1970年代の人達のトーク回でした。

1974年初演ソング&トーク

今回は汀さんが抜けて、安奈さんが入っての歌。初風さんは「青木ドナウの岸辺」。安奈さんは「愛の巡礼」、榛名さんは「心の人オスカル」。
アントワネット様が出てきて「オスカル、いらっしゃい」とさっきまでアンドレの曲を歌っていた榛名さんを呼ぶと、困った顔で榛名さん登場。「あなた、オスカルやっていたのよねー」とう言葉に「先ほど歌ったのはアンドレで」。「あら、じゃああちらがオスカルね。安奈さん」と安奈さんを呼ぶ(笑)。「ほら、折角、アンドレとオスカルがいるのだから、ココに立って」とオスカル=安奈淳(最下級生)を真ん中に。「いえいえ、そんな。女性が真ん中に!」といって、「オスカルも女性ですよ」と二人から突っ込まれてました。以下、時系列覚えてないので、箇条書きで。

  • アンドレ&オスカル編。当初はオスカルは引き続き榛名さんの予定だった。しかし、安奈さんとの並びをみたらどうみても榛名さんのほうがアンドレだということでアンドレに。
  • 安奈さんはオスカルになる直前、海外公演にいくか残るか聞かれ残ったらオスカルだった。海外公演はソ連。
  • 45年あっという間だったという話。アントワネット様は「そうかしら?」。45年経っても安奈さんがスタイルを保っているという話に、安奈さん「でもすっかりグレーヘアーになってしまって」。榛名さん「でも、髪のボリュームも減らないよねえ」
  • 当時の鬘はまるでヘルメットのようだったから、なんか落ちて来たらボーンって言ったと思う
  • 地方公演を長いことやった。初日の仙台で『今後のスケジュールです』と楽屋で巻物になってスケジュールをみて、安奈さんが失神した。もう出番は始まりそうなのにやばいということで、慌てて気付けのウイスキー飲ませて立たせた(榛名さん談)
  • 地方公演でさすがに名前知られてないだろうと思って油断してたら、いきなり追い掛けられてスーパーに逃げ込んだ榛名さんと安奈さん。
  • 東京公演では、ハイヤーを目の前につけて帰宅させてもらったアントワネット様
  • 同様に、人気のあまり両側を警察官に抱えられて逮捕されているかのようだったオスカル(安奈さん)
  • 新しい元号になってもベルばらをやったら、「明治・大正・昭和」でやるようなもの。(昭和・平成・なんとか)。榛名さんは「明治から100年記念公演」に出た想い出。安奈さんは「覚え無し」というも、年齢的には経験してるでしょと言われる。

時間をまるで気にしない盛り上がりっぷりをみせていたところ、汝鳥さん登場。「申し訳ありませんが」「あら、メルシー伯爵。あなたもご一緒にお話しましょう」「いいえ、時間でございます」「そう…」とまるで劇中のようなやりとりののち、メルシー伯爵に手を振りながら袖に変えるアントワネット様、オスカル、アンドレ…。

1980-90年代(通称:平成のベルばら)歌の部

「次はアンドレとフェルゼンです」の言葉から、杜さん登場。雪トップのアンドレですね(当時)。杜さんはさほど衣装ぽくない格好で登場。安定の歌のうまさでアンドレの曲「心の人オスカル」を披露。シメさんもアンドレ曲。出だし間に合わず「あ、やっちゃった」の顔。「結ばれぬ愛」って初めて聞いた気がします。ネッシーさんは「ばらのスーベニール」。今回はトークはなしですが、歌の区切りでネッシーさんが、初演の方達と一緒に歌うからみなさんも…との声かけをして6人で「愛あればこそ」。やはり、みなさんご一緒に歌いましょうはできないみなさんです。だって聞いてたほうが幸せだし(再)。

再現シーン(オスカル&アンドレ編)カシカル!

お待ちかねのかしげオスカル。カシカル!水さん・彩輝なおが衛兵隊シーン。カシカル&ワタルによる「この戦争が終わったら結婚式だ!」から「天国」までのシーン。なんだこの組み合わせ…、ラブラブすぎる。ノル&ワタのときもワタルさんは随分優しげな目をしているなあと思っていたのですが、ノルさんのときと違い、かしげさんが下級生だからか、今にも抱きしめそうな勢い。見つめ合って階段下りてるだけなのに。実際の2006年星組バージョンでは、ワタルさんはフェルゼンですから、この組み合わせはなかったんですよね。かしげさんのオスカルもたった4日だったということですし。この組み合わせで完全再演してくれませんかね…。すごく見たいんですけど。かしげさんの男役は本当に久々に見ましたけど、声もちゃんと男役声が出ていたし歌は上手いし…。やはり一作トップでの退団は今考えてもおかしかったです。もっとやってほしかった…。そしてワタルさん。また男前度増しませんか。男役っぷりがとてもあがってるように見えました…。そして、アラン緒月さん。かしげさんは、霧のミラノの本役さん。そういうつながりもあってか、あるいはバスチーユ場面では既に信頼関係が出来てる前提からだからなのか、とても自然に振る舞ってました。相当やりやすかったのではないでしょうか。

フェルゼンとアントワネット編の再現は、昼と同じなので割愛。

フィナーレ

「ばらベルサイユ」が昼の華形さんから、緒月さんに。緒月さんと華形さんファンにとっては、この公演たまりませんよね。出番多いし。なにかと。「愛の柩」はかしげさん。これまた男役現役っぷりをみせてくれました。「小雨」の水さんはもう少し、女性っぽくてもよかった気がしますが、びっくりしたのは彩輝なおの「薔薇のタンゴ」でしょうか。まさかの女性バージョンでした。あの凰稀かなめさんのときに賛否両論だった…。まあ、髪解くシーンはなかったですけどね。今回の最後の挨拶は、滞りなく終わりました。

次は2月5日です。ネッシーさんの歌が聴けるのは勿論、コムカル&カシドレ、凰稀かなめが見られるので楽しみです。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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