日常/心

銀座ヤマハホール エレガント・タイム・コンサート第1弾≪日向 薫ファンタジック・コンサート≫感想

昨日は午後1時から行われた、『日向薫ファンタジック・コンサート』へ行ってきました。
銀座という場所(宝塚から近いし、以前はよく有楽町・新橋を歩いてた)から、「だいたいあの辺かな」と見当はついていたものの、いつもと逆方向の新橋からだったし、久々だったので、念のためググルMAP通りに行ってみたら、歩いて5分の距離を30分歩かされました(案内が間違ってた)
最初から、自分の記憶を頼りに歩けばよかっです。

それは兎も角。コンサートはとても素晴らしいものでした。
資生堂パーラーでの「アフターヌーンティーパーテイ」でのファンとのやりとりでもありましたが、ネッシーさん、本当に歌唱力があがったんですよね。以前に鎌倉でやったコンサートでそれを実感したんですが、今回は更にパワーアップしてました。
(本人曰く、宝塚に入ってから歌を始めて、そこからずっと成長中なのだそうです)

まず、オープニングはフェルゼン様から。「愛あればこそ」の後、朗読ミュージカル「水たまりの王子」に入りました。
ピアノ1台とネッシーさんの演技と歌で見せる…魅せるものですが、私にとっては朗読ミュージカルは本当に久々でした。
この「水たまりの王子」は、ネッシーさんのトップ就任のお披露目バウだったもので、以前に一度だけ、スカイステージで見たことがあります。
バウでのこのお芝居のタイトルは「ハッピー・ドリーミング」で、元は一人舞台用に書かれた「水たまりの王子」が絵本になり、その絵本を元にお芝居になったのが、「ハッピー・ドリーミング」だったそうです。
ネッシーさん、相変わらずカッコイイ。見ながら、以前スカステでみた「ハッピー・ドリーミング」が頭の中に再現されるだけでなく、今のお芝居もとてもピアノもとても心をうつもので、見ながら涙が止まらなくなりました。

20分の休憩のあとは、「宝塚メドレー」が中心に。「ラストダンスは私に」で登場し、その後3曲。

「あれ?2曲目は兎も角、1曲目も3曲目も、ネッシーさんのトップもしくは2番手時代に聞いた覚えないなあ。3曲目はどう聞いても 『紫子』でもないし」

種あかしすると、1曲目「ザ・フラワー」の主題歌、2曲目「タカラジェンヌに栄光あれ」、3曲目「心中 恋の大和路」でした。
「ザ・フラワー」は、ネッシーさんが初めてみた宝塚レビューで、3曲目は言わずとしれた瀬戸内美八さんの代表作ですが、バウでの初演時に「月組の最下級生として」で出ていたのだそうです。
シジミ売りの役だったそうですが、ある日、ビデオ撮りの日に「えばった侍役」の上級生が来ず、その時空いていたので無理矢理だされた。台詞もしらないから扇の後ろに台詞を書いてやったのだと話してくださいました。
で、そのビデオは再演時の人達が参考に見ることになるらしく、今でも出回ってる可能性があって恥ずかしいと(笑)。

その後、「勝手な娘んさあと」シリーズでの主題歌、先日まで公演していた劇団ひまわりの「チルドレンズ」での自分の曲、最後に「All by myself」
この曲、退団時の「歌劇」に書かれてましたけど、確か、次で退団が決まっていたネッシーさんに小原先生が書き下ろしたんですよね。

アンコールではFantastic Nから2曲と(1曲はタイトルは解りませんが、もう1曲はQueenの「Don’t stop me now」の日本語歌詞(宝塚版)でした)、「It’s only a papermoon」の日本語歌詞のもの。
アンコールの最後は「スマイル、スマイル」という曲でした。
前日の凰稀かなめさんのコンサートのアンコール最後も「スマイル」というのがついた曲だったので、「え?最後の歌同じ?」と思いましたが、違いました。びっくりしました。

ネッシーさんが歌ったのはこれで、

かなめさんが歌ったのは「Smile again」

でした。

ヤマハホールは決して大きいホールではありませんでしたが、さすがヤマハ。音の響きがすごく綺麗でした。
あとのティーパーティのトークショーでの塩入さんのお話によると、とてもいいピアノだったそうで、かつ、舞台袖にずっと調律師の人がスタンバイしていたそうです。

アンコールでは外国の人が「ブラボー」といっていて、ネッシーさんが「Thank you 」と返したりする一場面もありました。
席も満席に見えましたが、やはり凄いですよね、ファン層が。

「ネッシーさんが研3だった頃…」なんていう話も聞こえてきたり、ネッシーさんが「ハッピードリーミングは25人くらいの」と言ったところで、会場中から「あ、そっち」みたいな雰囲気が流れ(誰も声に出してはいません)、「え、今25年前って皆さん先読みしてました?」という一場面も。何を隠そう、私も「25年前」だと先読みしてました。
私はファンクラブも暫くお休みしていましたから知り合いがいるわけではありませんでしたが、あちこち、皆「知り合い」状態でしたし、会場全体がとても暖かい雰囲気でした。ネッシーさんのこの手のイベントではいつものことですが。
手拍子のタイミングも拍手もごく自然に盛り上がっていく感じでした。

アンコールが終わったあとも拍手は鳴り止まず、一度ネッシーさん自身が出てきてお礼を言い、「それでは、ごきげんよう」で退出されました。

その後、(私は先に出てしまっていたのですが)会場入口でのネッシーさんによるお見送りがあり、資生堂パーラーへ移動。
サンドイッチやコロッケなどのプレートとドリンクが出て、その場であった人とネッシーさんのことで盛り上がりながら、待ちました。
ファンからの質問(ピックアップ)を中心に、美の秘訣や今の宝塚と以前の宝塚の違い、塩入さんとの出会いや歌唱力のことについてなど様々なお話をされていました。
ネッシーさんが入学された頃の宝塚大橋は木だったとか、在団中は一年に一度は民族舞踊をやる決まりがあったとか。
だから、当時の人達は民謡も歌えたそうですよ
そして、これはコンサートでお話していましたが、「しじみ売り」とか「牛の足」の役をやると出世するという話があり、ネッシーさんは両方やっていて、(下級生を元気づけるための言葉かと思っていたけど)案外本当だったのかもしれないですね、と。
トークショーでは他にもひょうたんの役をやったとか。塩入さんの「それは、普通にひょうたんを吊すだけじゃダメだったのかな?」というツッコミに思わず笑ってしまいました。

他のファンの方ともお話をしていたのですが、ネッシーさんの姿勢のよさや品の良さは、歴代の宝塚の方でも飛び抜けてますよね。「ごきげんよう」とさらっと言える人はそうはいないと。
みなさん、ネッシーさん好きな人ばかりですから、「手の振り方がいいよね」とか意見の一致をみて楽しかったです。

来年・再来年はネッシーさんの芸能生活40周年ということで、何かやるかもしれないとのこと。
今年は音楽劇の「赤毛のアン」と、ミュージカルの「赤毛のアン」(偶然だけど別々だそうです)。
それから「雪の女王」もやるそうです。
ファンクラブも入り直して情報も入ってくるようになりましたし、ぜひ行きたいところです。

あっという間でしたが、幸せな時間でした。

このアフタヌーンティーパーティのついたコンサートは、YAMAHAさんのエレガント・コンサート第一弾で、今後もやっていくそうです。トークショーでもいっていましたが、朗読ミュージカルと相性のいい会場でしたので、またやってほしいです。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください