宝塚

1789の衣装について気になること

1789をみて、気になったことの一つにロベスピエールの衣装があります。
ロベスピエールだけ、なぜ真ん中から半分ずつで外套の色が違うのだろうと。

見る限り、「民衆」(娼婦除く)は茶色っぽい色で割と統一していますよね。
その中でロベスピエールだけが、半分だけ民衆色、もう半分が青なのがどうしても気になったのです。

他の二人、デムーランとダントンも、少し青い部分があるように(舞台では)見えました。
今、パンフをみるとダントンにはないようだけれど。
それで思ったのは、「青」に「表現者」の意味を表させているのかなということ。
「青」はチャクラの中でも、「喉」などの「言葉をいう、表現する」チャクラの色。
ジャーナリストであるデムーランと、選挙に出て発言をしていくロベスピエール。この二人に「青」を配置しているのは、なんか偶然ではなく、意図があるような気がしてならないのです。

そして、もう一つ。「あ」と思ったこと。
マリー・アントワネットはピンクのドレスで登場して、そのうちに、いくつか着替えがあり、最終的には白いドレスで終えます。
オランプは、最初は違う色のドレスですが、ロナンに恋をしてからはピンクのドレスになります。
最初に出てきたアントワネットはフェルゼンとの恋に夢中、オランプもロナンに恋をして気もそぞろということで、ピンクは恋愛に染まっている様子を表しているのかなと。
そして、何よりアントワネットのドレスが白というのは、彼女がここで「恋(ピンクのドレス)」を捨てて「結婚(白のドレス)を選んだ」のではないかと。
つまりそれは、ルイ16世の態度がどうであろうと、「フランス」と結婚する覚悟を決めたドレスだったのではないかと思う。

花總さんの演技は見ていないから、必ずしもその解釈であってそうなのかはわからないけれど、少なくとも凰稀かなめさんの演技としては、そういう意味の白がしっくりくるような気がします。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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