ノルウェー語

『Her På Berget』 2016年版すごい

『Her På Berget』、以前使っていた2008年度リリース版を終えて、今は昨年の今頃に購入した2016年版を使っています。Bergenstestの対策として『Her På Berget』をやって合格したという人がいて、「そりゃ、テキスト難しいからね~、しっかり短期間で出来ればテストにぴったりだよね」と思っていましたが、思ってた以上にBergenstest向きで、かつ、2008年版とはレベルが違ってました。

テキストの1章の前に表現集がある、各章に序文と重要なキーワードがある

目次と1章の間、いわゆる「序章」にあたる部分に『Hvordan kan jeg si det?』(どう言えばいい?)という表現集が。

  • 自分の考えを述べるとき
  • 他人の考えを聞くとき
  • 賛成または反対のとき
  • 一部賛成のとき
  • 推測や不確実なことを述べるとき
  • 表現を修飾したいとき
  • 特にこれといった考えがないとき
  • 強調したいことがあるとき
  • 複数の文脈があるとき
  • 優先度や感情を書くとき
  • 比較するとき

このそれぞれに複数の表現と、それを使用した例文が載っています。使い方が分かって良いです。また、各章に序文と一緒に「キーワード」も。

しかし、これだけなら「ああ、便利なものが増えたんだね」だったのですが、大きな違いはCDとワークブックにありました。

CDと音源ライセンス

2008年版にはなかった、音源ライセンスでの提供が追加されました。1年ライセンスで84クローネ。先ほど書いたように、購入したのは昨年の今頃というか9月くらいだったので、先日ネット繋いでやろうとしたら、ライセンスが切れて音源なくなっていました。慌てて再購入。ついでに今度ライセンスがきれたときのことも考えて、CDも購入しました。

CDの中身も大きく変わりました。以前は生徒用と教師用にわかれていたのですが、今回は「教科書用」と「ワークブック用」にわかれています。そして、以前と異なり教科書の殆どに音源が用意されているようです。1章を終えたところですが、1章で音源がなかったのは、章の序文とチラシの写真の部分と「プロフィール」として著名人の紹介を書いていた部分だけでした。ちなみに、「プロフィール」のほうは、『Her På Berget』の無料課題サイト(簡単なクイズ形式になっている)のほうに掲載されていました。

他の章をみても、どうやら殆どのページに音源があるようです。前回はそうでもなかったんですよね。更に、タイトル横に1/11,1/12などの数字が入ってますが、これがCD1の11トラック目、CD2の12トラック目を意味しているようです。2008年版にはこのような記述はありませんでした。

タイトル横の1/11,1/12というのがCD1の11トラック目、12トラック目の意味

Bergenstestのネックは、作文に時間がかかることと、長文のヒアリングでしたから、こうやってほぼ全ての音源があるというのはありがたいです。

ワークブックに「Dialog」が

さて、2008年版のワークブックですが、こちらも勿論、音源を使ったワークはありました。「発音とヒアリング練習」という項目が。2016年版では、これは変更されていて、「(文の)構造とヒアリング練習」になりました。2008年版にあった「yの発音」みたいなものはなくなり、文の構造を音源で聴きながら理解するというものと、その章に関連したDialog問題が。2008年版は会話というより、文章を読んでいるのを聞く、あるいは一人で話しているのを聞くパターンが多かったのですが、Dialogは実際にBergenstestにも出る項目ですし、よりテストに近い内容になっているように思えます。

項番20は、順序通りにならべなさい問題なのですが、順番通りに並べた後、CDが「1」といったら、答えを声に出して読むというものです。その後、正解が聞こえます。うっかりすると読んでる最中に正解が始まります(笑)。

項番21が「Dialog」ですね。会話を聞いて、質問に答えなさいというやつです。ここでは、プラカートに書かれている広告をみて、「この広告はイマイチだよね~」と会話してる内容のうち、何が気に食わないといってるのかをチェックする問題。女性と男性の会話なので、女性が何を気に食わないのか、男性が何を気に食わないのかが別々の回答欄になっています。

2008年版では、「この人はどこに地方の人でしょう」という、方言あてクイズみたいなものもありましたが、少なくとも同様の設問はありませんでした。

ワークブックには「まとめ問題」も追加

ちなみに、ワークブック用のCDはテキストのCDより枚数が多く3枚分。つまり、それほど音源が多いということです。ここまで音源のことばかり書いてると、「作文はどうなんだ」ということになりますが、こちらも勿論、入っていました。1章は「ツアー広告を書いてみよう」というのと「記憶に残る旅行」というテーマでした。

この「作文を書いてみよう」というのは、ヒアリング問題より前の最後の問題にあります。どうやらこれは、全ての章でこの構成のようです。ここでワークブックの構成を書くと、「各章の節毎の単語や、内容を理解しているかのチェックページ(白地)」「ヒアリング練習問題(黄色地)」そして、「まとめ問題(青地)」になります。まだ、1章のところですが…。1章は文法的なところで、副詞のイチについてチェックページでも、ヒアリングページでもやっていたので、当然まとめにも出ています。

正直、かなりの分量があるので、毎日少しずつでもやらないと、追いつきません。2008年版よりも1章あたりの問題ページ数も増えている気がします。そして、これをがっつりやっていれば、確かにかなりの実力はつきそうです。冒頭に書いたように「このテキストは難しいから短時間にやって理解できるなら受かるよね」というのは、「このテキストなら難しいけどがっちり学ぶことになるから、全部終わったらかなりの実力があるし受かるだろうな」という、ちょっとだけ違う感想になりました。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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