ノルウェー語

NTNU『ノルウェー語初級2』スタート、Medに混乱、仕事で使えるノルウェー語

以前のブログにも書きましたが、NTNUの『ノルウェー語初級2』の受講を始めました。内容としてはオスロ大学の初級2より簡単に感じましたが、一つすごいなと思ったのがヒアリングの章末の練習問題です。最初の穴埋めは簡単だったのですが、徐々に穴埋めの場所などが変わり、最後には文章全体を聞き取って書き下す問題がありました。これが思った以上に難しかったです。ラジオなどは良く聞いてるので全く聞き取れないということはないのですが(実際オスロ大学のほうのコースも聞き流しで意味は取れていた)、書き下すとなると話は別ですね。聞こえてない単語があったり、聞き間違えていたけど意味は取れていた単語があったりするのに気づきました。思うに、元々の言い回しを知っていれば聞き取れてるものでもあるので、やはり、もっと沢山ノルウェー語の本を読んで、会話などの言い回しになれるのが大事だと感じました。とにかく、引き続き2を頑張って、終わったら3をやってみる予定です。ヒアリングは弱いところなので、このコースで教科できるといいなと思ってます。

Medに混乱

最近はずっと、このNTNUのコースのほか、中級の教科書『Hei!B1』を自習したりして疑問に思ったことを質問することが多いです。『Her På Berget』(2週目)は進んでいませんが、普通の会話部分のヒアリングが弱かったりするので、これはこれで良いかなと思ってます。以下、ここ数週間のまとめダイジェスト。

NTNUのコースで出てきて一瞬、「え?」と思ったのがこの文章。

Jeg har med meg to venninner. 「友達(女性)を二人連れてきたよ」
Vi tar med oss frukt opp på rommet.  「フルーツ持ってくね」

最初の文をそのまま英語に置き換えると「I have with me two girl friends」になるわけで、少なくとも自分なら「with me」は使わないし語順も不自然に感じます。自分が「友達(女性)二人を連れてきたよ」と「Jeg kommer med to venninner.」ですね。これも間違いではないようですが、上記二つも普通に言うよう。ただ、medはなくても通じるとか。。後者のフルーツのほうも「opp」っていうとまるごともっていく感があり、料理でもするのかなというイメージとのことでした。最初見たときは、これは文型は5文型の何になるの?と思いましたがおそらく、SVO+(その他)なんだろうなということで落ち着きました。

仕事に使えるノルウェー語

『Hei!B1』のテキストの中で、でてくる単語をできるだけ使って文章を作れというのがありました。これはこれで一種のゲームのようで面白かったです。そこで、いくつかでてきた単語を使って作文をして、疑問に思ったところを聞いて見ました。

対面ミーティング

まずは最近はTeamsなどのオンライン会議が多いですが、週に一度だけ出社して会議するみたなのもありますよね。(私はそうです)。そこで「あれ?」と思ったのが「対面で」ってなんて言うんだろうと。これは「å møte fysisk」物理的に会うみたいな言い方のようです。最近では死語になりつつありますが、「~する(物理)」と似たような感じですかね。

~することの利点と「ミーティング」

今回初めて意識したのが「en fordel」(利点、長所)という単語。前も習ったかもしれませんが、覚えていませんでした。テキストでは「シェアハウスに住む利点は~」と出てきたのですが、使い方がイマイチわからず。どうやら「Fordelen med å gjøre noe」という形のようで、上のとあわせて「直接会うことの利点は」みたいなときは「Fordelen med å møte fysisk」と書けば良いようです。「毎週、対面のミーティングを行うことの利点は」の場合は「Fordelen med å ha ukentlig fysisk møte」ですね。

この「Fordelen med å gjøre noe」と似ているのが「trives godt med å gjøre noe」(~するのが好き)。「Jeg trives godt med å jobbe hjemme」(在宅で働くのが好き) 。ノルウェー語はあくまで個人の印象ですけど、「med」が好きだなーという印象です。英語では自分が知らないだけかもしれないけど、そんなにwithって使ってないような…。いや、Morten Harketの歌詞にはよくでてくるけど。

ところで、このミーティングなんですけど、オンラインミーティングで使われるTeams。日本語では「いますぐ会議をする」「会議を予定する」というところ、ノルウェー語版で使うとチャネル画面では「Møt nå」「Planlegge et møte」、カレンダー画面では、「Møt nå」 「 Nytt møte」になってました。「いますぐ会議する」のが命令系(英語ならMeet now!)なのがちょっと面白いなと個人的に思いました。

~するために

今回、「そうなのか!」と思ったのが、「~する」の言い方。「実際に集まっての会議は同僚とのコミュニケーションを改善する」みたいな文面で、私はこんな感じに書きました。

Det å samle seg er en måte for å forbedre kommunikasjon med kolleger.

ここで言われたのが for å gjøre noe と、en måte å gjøre noe på が同じということで、私は両方を一緒くたにつかってしまったという。ついでにmedだと自分と誰かになるので、チーム内のとか、メンバー内のに変えると、上記の作文は

Det å samle seg er en måte å forbedre kommunikasjon mellom medlemmer på.
Det å samle seg er for å forbedre kommunikasjon mellom medlemmer.

というようになるようです。どっちかでよかったみたい(笑)。ちなみに、上のsamle segのは、私が「物理的に会う」がわからなかったので、「集まることは」という言い回しにしたからです。

この他、仕事に使えそうだなと思ったものとして、「~のせいで」「~ゆえに」の言い方。「この決まりがあるから」だと、「på grunn av av denne regelen」(この決まりがあるから) 「 for å følge denne regelen」(この決まりに従って)「for å tilfredsstille denne regelen」(この決まりを満たすために)。「Ifølge denne regelen」だと、「この決まりによると~」ですね。「校則にあるからバイトできない」なら på grunn avとか for å følge。「校則によると、バイトは禁止されてる」とかだと Ifølgeという感じですね。なんでだろう、決まりとかで何かできないとなると校則が思い浮かびます。余談ですが、自分が通っていた女子校はポニーテール禁止でした。うなじを見せると男性が興奮するからとかいう謎理由で(笑)。まあ、自分はずっと短髪だったのでどうでも良かったんですけど。

焦る、時間がない

こちらは『Hei B1』ではなく、「やさしいノルウェー語の作文」から。これは随分前に買って何度か挑戦してるんですが、どうもしっくり行かないことが多くて放置していた問題集です。最近、作文ネタに困っていたのでやってみたのですが、やはりわからないところがあったので質問をしました。「焦らせないでよ」の回答にあったのがこれ。

Ikke mas på meg! 

「やさしいノルウェー語の作文」

以前ならここで「そうか、焦らせるは mase på なのか」と鵜呑みにするところですが、maseを調べると「ガミガミ言う、 口やかましく言う」。とすると、この「焦らせないでよ」は翻訳としてはあってるけど、状況的には親とかにガミガミ言われてせかされてる状況なのでは…?そして、「もう!ガミガミ言わないでよ!」とか「せかさないでってば!」も、全部 「Ikke mas på meg! 」になるのではという疑問が。案の定、先生に聞いて見たらその通りでした。じゃあ、自分が焦るときはなんて言うのか。つまり、時間がなくて「あー、どうしよー」ってなるとき(笑)。これは、ぴったりした動詞とか形容詞はないらしく、包含して「å ha dårlig tid」というようです。「やることがいっぱい、時間が無い。ごめん、手伝って。代わりに~して」みたいなときは、「Jeg har dårlig tid 」を使うようです。

失礼なおねがい文

そして、次の問題文にあったのがまさに「時間がないから私の代わりに花を買ってきてください」というもの。回答例は

Vær så snill å kjøpe blomster for meg da/siden jeg ikke har tid.
Vær så snill og kjøp blomster for meg da/siden jeg ikke har tid.

まず疑問として、「~だから」という使い方で「da」を使うのを見た覚えがないということ。先生曰く、実際あまり使われてないそうでした。私ならここは「fordi jeg ikke har tid」にするんだけど…という話をしたところ、それはそれで合ってるけど、そもそもこの言い方は割と失礼という話が!命令文の中に理由が入っているので「時間がないんだから私の為に花買ってきてくださいね!」みたいな。実際には、日本語でもそうですけど、「私には時間がないので、花を買ってきていただけませんか」みたいに先に理由があってのお願いになるべきだと。なるほど、確かに。私もそれが自然に感じます。そして、ここで言われたのが「時間がないから」というよりは、「 Jeg har dårlig tid 」を使うほうが自然とのこと。

Jeg har dårlig tid, så kan du kjøpe blomster for meg?

まあ、問題文は Vær så snill を使うことが前提だったのである意味仕方ないんですが…。 Vær så snill を使うときは、理由を命令系の文章に入れないで独立するほうが良いようです。

このビデオをみると、Kan du være så snill å gjøre noe という言い方もでてきますが、どちらにせよ、理由は命令の中には含まれていませんね。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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