ノルウェー語

ノルウェー語:I motsetning tilとカンマの位置問題/有給の病休の言い回し/ノルウェー語で「手帳」はなんというか問題

今日は新年最初のレッスンでした。まずは休み間何してたかとか…。レッスンが久々となると、脳内がなかなかノルウェー語にならずに大変でしたが、今日のメインとして、モートンのインタビューのわかりにくいところと、今朝みたyoutubeショート動画に関する疑問について聞きました。

I motsetning til: ~に反して だけど…

わからなかったのはこの文章です。

Arabica er mye bedre for meg, den mørkbrente typen, ikke den lyse som i motsetning til hva folk tror inneholder mer koffein.

https://www.dagbladet.no/kjendis/deler-sjokkerende-detaljer/77356012

前段で、”ロブスター豆は頭痛や目眩を引き起こす可能性のある悪質な種類の豆なので避けてる。”と言っているので、この”Arabica er mye bedre for meg”のmye bedre(遙かに良い)は、ロブスター豆と比較してアラビカ種が良いと言っているのはわかります。次のden mørkbrente typen は「濃い焙煎(深煎り)」です。問題はその後、”ikke den lyse som i motsetning til hva folk tror inneholder mer koffein”。

“den lyse”は、浅煎り。ikke den lysenなので、浅煎りではなく深煎りが好きというのはわかりますが、関係代名詞somの後が謎です。”i motsetning til ~”は「~に反して」なので、「一般に、より多くのカフェインが含まれてると思われているのに反して」は良いとして、その前が「ikke den lyse(浅煎りではない)」はなんか不自然な構図です。

質問したところ、やはり、これは口語故にカンマが足りずわかりにくくなっているようです。

Ikke den lyse (typen), som — i motsetning til hva folk tror — inneholder mer koffein.

として、tror,で区切って読むとわかりやすいと言われました。つまり、trorのところで区切って読むということで、「僕にとってはアラビカ種の方が良い。浅煎りではなく深煎りで。(深煎りは)より多くのカフェインを含まれると思われがちだけど、そんなことはないんだ」という感じですかね。ちょっと周りくどい言い方だけど、まあ、それはモートンあるあるなので。

betalte dagenって何だ?

次は、これ。

この”I Norge har vi betalte dager “のところです。内容から病気の子供を看護するための有給休暇が、ノルウエーでは年に20日まで取れることがわかります。でも、「あれ?」と思ったのは「har betalte dager」のところです。dagerは、dag(日)の複数形だから良いとして、betaleは支払うという単語。betalteは、「betale」の過去形(支払った)です。harのところがfår ならわかります。その場合はfår betalt dager(日を支払って貰った)として、文脈からは休みを貰ったとなりそうなので。でも、ここは「har(持つ)」。

結論としては、betalt dager自体が「給与が支払われる対象日」という意味のある言い回しだそうで、権利として元々持っているから「har」のようです。ここでは、子供の看病のために給与が支払われる日が払い出されるということなので、子供のための看護休暇(有給)という文脈です。

ノルウェー語で「手帳」は何だ問題

実はこれ、ノルウェー語を勉強し始めてからずっと解決しない問題なのですが「新しく手帳を買った」の「手帳」は何になるか問題です。以前も、先生に聞いたのですが、今回はもうちょっと詳しく聞きました。

小さめの手帳…つまり、日本でいうところの「ポケット手帳」は「syvende sans」というそうです。直訳すると「第七感」もしくは「七番目の理解」といったところでしょうか。多分、言葉の由来はあると思いますが、とりあえず小さい手帳=syvende sansということです。

そして、もう一つがfilofax。ノルウェー語の先生は、大きい手帳はfilofaxと呼んでいたとのことでした。これはメーカー名ですけど、そのままシステム手帳の代名詞として使われている模様。更にalmanakkというのがあり、これは元々、農業などで使われた日ごとに重要な日が示してあるものだったそうです。(いつ月が長くでるとか…、日本だと昔生活に密着していたという意味では月暦とか、六曜とか、二十四季節が書いてあるとかでしょうか)。wikipediaを見ると…

Almanakkは、syvende sansやfilofaxとも呼ばれる、年単位のカレンダーで本の形をしており、それぞれの異なる日に対する一つまたは複数のテーマについての情報を含む。利用方法としては、約束事や目標、連絡先、祝日、日の出・日の入り時間、曜日、誕生日を一覧にして見るツールとして使われ、また、小さい日記も含んでいる。almanakkという言葉は、アラビア語の「気候」を意味する言葉(アルマナック)から来ており、これは、本来の目的であった天気や気候がどのように農業に影響するか知らせるということが反映されている。近年のalmanakkには、天文データや統計、祝日、一般的な情報やなぞなぞなどの娯楽も印刷されていることがあります。

なるほど…。filofaxってある意味ウオークマンのように手帳を意味する言葉になってるんですね。もう一つわかるのは、テーマが入ってるやつが広い意味でのalmanakkになりそうだということ。そこでググってみたら、まさにPersonlig Almanakkというサイトを見つけました。手帳を自分でカスタマイズして作れるサイトです。

これをみると、システム手帳はsystemkalenderと呼んでいるようです。更にオプションで色々なテーマのリフィルをつけられるのですがシステム手帳の「がわ」、つまりバインダーはRingpermというようです。表紙はOmslagsbilder、マンスリースケジュールはkalenderdelen(直訳すると「カレンダー部分」)。ちなみに、リフィルの説明をみると「filofax(A5)に適しています」のように書かれているので、filofax=システム手帳をイメージする単語であることも間違いなさそうです。
ちなみに、Klassisk Almanakkをみると、いわゆるシステム手帳ではない手帳型でした。

ブログなどを検索すると写真とともに「新しいalmanakkを買った」と書いているのもありますし、それで通じそうです。もちろん、syvende sansも。システム手帳に特化するなら、Systemkalenderか、バインダーだけならRingpermを買ったと書いてしまうのも手ですね。あるいは2023年用のリフィルを買ったとか、両方買ったとか。(Systemkalenderで検索すると主にドイツのサイトに行くのでドイツ語由来かも)

グダグダ書いてしまったのでまとめると
システム手帳:systemkalender、filofax
システム手帳用バインダー:Ringperm
手帳一般:almanakk
ポケット手帳:syvende sans
という感じでしょうか。

ところで、almanakkといえば、実は365日の詩という副題の「ALMANAKK」(著:Håvard Rem)という詩集がうちにあったりします。今更ですが、そうか、そういうことかと。日付が書いてあってそこに詩が書いてあるという形なので納得しました。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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