ノルウェー語,  映画・曲・本の感想

31日間魔法の旅

一つ前のエントリーにも書いた、「31日間魔法の旅」。

1日目の課題が「感謝」
2日目の課題が「自分を褒める」
3日目の課題が「許す」

この手の本にはよくあるパターンではありますが、なかなか面白いのです。
1日目の課題を最初読んだときは「あー、はいはい。いろいろ感謝してるよーって書けばいいんでしょ」と思ったら、なんと「なぜならば」を入れなくてはいけないと。
いっきに難しくなりました。なぜならの後に、自分に何を与えてくれるのか、どういう状態にしてくれるのかみたいなことを書くわけです。

私はa-haに出会えたことを感謝しています、なぜなら彼らの音楽は私を癒してくれるから

とかなら、よく言っていることでもあるのである意味かんたんです。
ファンレターの常套句です

でも、これが10個。
そして、身近な相手になるほど意外と難しい。

私は夫に感謝しています。なぜなら…………
なぜなら………

如何に自分が相手に「してもらってあたりまえ」になっていたか、気づくというものです。

ちなみに、上の続きは

なぜなら、(彼との間に)子供達を持つことができたから

と書きました。

そしたら、なんだかもっと大事にしないといけないなあという気がして、
翌朝、出社の支度している最中に「お風呂入りたい」とぼそっと言われたときに
「ああ、なんでもっと早く言わないのかな」とか「息子ー、お父さんにお風呂わかしてあげて」とかではなく、自分がしてあげたい気持ちになりました。
案外、単純なものです。

感謝をリストアップするのはよくありますが、「なぜなら」って意外と大事なのねと気づきました。

2日目の「自分を褒める」。これは「未来形や現在完了形ではなく、現在形で書くことに意味がある」のだそうです。
未来形で「海賊王に俺はなる!」と書いてしまうと、人参ぶらさげた馬状態になって、いつまでも目の前の目標にたどり着けないという。
(本には海賊王にとは書いてないですよ、勿論)
これも夜に書いて、朝一番にみて、自分が良い気分で過ごせるようにするというのは素敵だと思いました。思い付かなかったら周りに聞いてみるともありますが、これは難しいですねえ。誰か褒めてくれたら、追加しよっかな。
しかし、毎日というのはこれまた大変そうです。

さて、3日目の今日は「許す」でした。
「あなたを傷つけた誰かを許し、暖かい気持ちを送ってあげましょう。むずかしいけど」と。
しかし、この一文に思わず、納得しました。

「これはとっても大事なことです。あなたの古いゴミを手放すために」

古いゴミ…確かに

長く生きてれば誰だも、一人や二人許せない人がいるけれども。
許せない気持ちを持ち続けて苦しいのは相手ではなく、自分なわけで、まさにゴミ。

ところで、これはノルウェー語の話なのですが、許すっTilgiって書くんですよね。
なので、文章中に何度もTilgiと出てきます。

ノルウェー語はよく分解されますが、敢えて分解すると
Gi til
Giはgive Tilはto. 与える、誰かに。
誰に?何を?

そのゴミがなくなって、一番嬉しいのは誰だろう。
そのゴミが消えたとき、何を得られるだろう。

多分、一番嬉しいのは自分。そして得られるものは、余裕。
何か別のものが入る余裕。

前もどこかに書いた気がしますが、許すというのは、辛いあのことをなかったことにしてあげることではなく、自分が辛かったあのことから解放されることを許可することなんですよね。

まあ、この本にも書いてありますが、自分が放ったエネルギーは自分に返ってくる。
他人が放った悪いエネルギーは受け取らない限り、自分のものにならない。
ということは、許さないということは、悪いエネルギーを放った人のエネルギーを
自ら選んで持ち続けているようなもの。
そんなの返して仕舞えばいいわけで、許すこと自体が最大の返しにもなるわけですよね。
他人がどんなエネルギーを放つかはコントロールできないし、起きることもコントロールできないけど、それによってどういう感情を持つかは選ぶことができる。
これは他の仏教本やスピ本にも飽きるほど書いてあるけど、でもその通りなんですよね。

さて。私は感謝のリストを書いた翌日に、夫に優しくした(前述)ところ、母から電話があり、夕飯のおすそ分けを貰いました。しかも大好物。
そして、家に帰ったら、息子が夕飯に麻婆豆腐を作ってありました。
思わず嬉しくなりました。
それに久々に悪夢も見ませんでした。なかなか良い感じです。

暫くノルウェー語の勉強も兼ねて、続けていきます。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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