宝塚,  舞台感想

Todos del Tango Verano 2018 タンゴの全て 8/25 13:00感想

Todos del Tango Verano 2018 8月25日13:00の回へ、日向薫さん(ネッシーさん)のFC経由でチケットとって行ってきました。
タンゴに関しては、本当に宝塚でたまにみるくらいで、歌もダンスも本格的にそれだけを見るのは今回が初めてでした。

まず、ダンス。私が惹かれたのは、美翔かずきさん、星奈優里さん、舞風りらさんの3人でした。
まず美翔さん。彼女のダンスをみて、「あ、タンゴって色気があるっていうより、男女の駆け引きとかベッドの上を連想させるようなストーリーまでダンスで語るんだ」と感じました。足裁きの交わり方とかで、女性が責めているときもあれば、男性が責めているときも、互いに牽制しあっているように感じるときもあったりして、思わず、生まれ変わったらやってみたいなーと思いました。今の自分には到底無理なので(笑)。
そして、星奈さん。彼女はしなやかな色気があって良かったです。峰不二子みたいな感じ。美翔さんのが駆け引きとある意味対等の勝負だとすると、星奈さんのは誘惑しているような、少し悪女の要素が入った感じに見えました。そして、舞風りらさん。彼女は、私が宝塚観劇に返り咲いたきかっけである、「霧のミラノ」でトップ娘役をやっていて、朝海さんのことが好きで好きで仕方ないというイメージがすごくあったのですが、タンゴでも「恋人が好きで好きでしかたない」という感じが溢れていてかわいらしかったです。身長差が結構あったからというのもあると思いますが、「初恋」っぽいイメージですかね。朝海さんとのダンスのときもそうでしたけど、全力で相手に恋してるような、幸せオーラが溢れてくるんですよね。あまりに可愛くて、「あー、自分が男性だったらこういう彼女が欲しいかもしれない」と思うほどでした。

歌については、今回も「さすがだ」と思ったのは、初風諄さん。私、この人よりも透明感のある歌声の娘役さんには出会ってない気がします。
「セレブレーション100」のときも、その前に何かでみたときも、本当に声が綺麗でお上品で。
初風さんとネッシーさんは、宝塚の「気品」の二大巨頭じゃないでしょうか。
そして、タンゴなので、「青きドナウ」は歌いませんが、安奈さんとの「薔薇のタンゴ」のデュエットがありました。
アントワネット様とオスカル様です。初演は見てないのですが、それでも、オスカルだからなのか、安奈さんは初風さんの手は取りませんでしたが「手、とって」と思ってしまいました(笑)。
それにしても、安奈さんの人気はすごかったです。宝塚のOGイベントは、上級生のFCほど前列中央に近いところをあてがわれているのだと思いますが、真ん中から割れんばかりの拍手が。登場した瞬間からずっとです。
昔、『つる姫じゃ〜っ!』という漫画で「安奈淳様、結婚してー」と毎度叫んでいるのがありましたが、その熱狂ぶりが再現されているかのような拍手でした。
安奈さん、朗読ミュージカル以来だけれど、やはりカッコイイ。初風さんとのデュエットの時はちゃんとパンツスーツで、男役に徹されているかのように見えました。

そして男役といえば、ネッシーさんですよ。卒業してからほぼずっとロングでしたけど、ベルばら45に備えてなんでしょうか、短髪になっていました。
もしかしたら、髪をまとめていて、上にひっつめたのかもしれませんが、それでも、ある程度は短くなっていたと思います。
私はちょっと「レビュー’90」の時の髪型を思い出しました。
歌ったのは、恋に恋する少女を歌った曲「ママ、恋人がほしいの」と、ちょっと怖い曲「チキリンデバチン」でした。怖いというか、ネッシーさんがパンフで言っているように「重い」というか。ちょっと残念なのは、他の曲にも言えるのですが、スペイン語歌詞と日本語歌詞が混じりすぎているが故に、歌詞の全体像が見えない…。
いっそ、全部スペイン語で歌って貰って、ライナーノーツ的に訳詞をパンフに入れてもらったほうが嬉しい気がしました。或いは、1番はスペイン語、2番は日本語という風に完全に分けてしまうか。「チキリンデバチン」は、特に、この少年の物語が気になってしまって、スペイン語のところで何が語られてるのか気になってしまって仕方がありませんでした。「ママ、恋人がほしいの」はとても可愛く軽やかに、「チキリンデバチン」は全体像は見えないものの、何か悲しさと罪悪感が漂っているような感じに思えました。

そして、剣さん。相変わらずスタイリッシュな男前でした。ネッシーさんの格好良さとは違うかっこよさ。
まあ、80年代・90年代初期の、星組と月組の違いそのものといっても良いかもしれませんが、気取らない格好良さでした。
「パリ、それは哀しみのソナタ」は見た記憶がうっすら。なので、どこか懐かしい感じもしました。

歌のトリは一部・二部とも石井一孝さんでした。この間、「ホシに願いを」というドラマを西城秀樹追悼でNHKで見たばかりだったので、なんか思い出しつつ。
あと、森田晋平さんの声がとても好みでした。甘い感じで。また、何かのおりにもっと沢山聞いて見たいです。

最後に、ダンスパートから出てきて、ネッシーさんは姿月さんともうお一方(多分彩輝さん)と3人で出てきてびっくり。
え、その括り?剣さんと一緒じゃないの?と思ったら、剣さんは、安奈さん・初風さんと出てきました。そうか…そこが最高学年の3人ってことになるのか……
いつもは汀さん・榛名さんもいらっしゃることが多いから、大概、剣さんはネッシーさんと同じタイミングなんですが…。そうか…

さて、帰ったら「ベルサイユのばら45」のお知らせが来てました。いつ行くか決めないといけないですね。そちらも楽しみです。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

2件のコメント

  • 匿名

    私も25日13時の部をKAORU倶楽部で取っていただき観ておりました。
    ネッシーさんの髪型は多分アップにされていたと思います。
    全アップ自体珍しかったので「珍しいね」と友人たちと話していました。
    星奈優里ちゃんはお相手の方がもう少し身長高ければ・・・もっと星奈優里ちゃんの良さが伝わるのにと思ってしまいました。
    舞風りらさんも可憐で素敵でしたね。
    初風さんの歌声変わらないですよね。安奈さんとのバラタン、私もオスカルさまとアントワネットさまだ!と感慨に耽ってしまいました。
    ちなみに私はTV観劇ではありますが、安奈さんのオスカルで宝塚を知りました。
    「パリ、それは悲しみのソナタ」のプロローグが大好きで、まさかこの曲を歌ってくださるとは思わなかったので感動でした。ホント男前ですよね。
    ネッシーさんの宝塚時代から変わらぬ気品、今でもネッシーさんを拝見すると少女のような気持ちになってしまいます。

    • Tomoko

      コメントありがとうございます。アップでしたか。お知らせありがとうございます。私は右端の席(1H46)だったのですが、最初バッサリいったのかと思いつつ、途中、あれ、アップにしてるようにも見えると悩んでました。星奈さん、身長同じくらいでしたね。星奈さんも高い方だとは思いつつ、確かにお相手がもう少し背が高いと良かったかも知れません。初風さんは本当にすごいですよね、すごいという言葉しか出てこないと言いますか。単に上手いだけでなく、透明で綺麗な声で、可憐で。まさにアントワネット様そのもの。うっとりしました。
      安奈さんのオスカルご覧になられていたのですね、羨ましいです(テレビとはいえ)
      私は多分、麻実さんのレッドバトラーあたりが初宝塚だと思います。(子どもだったのでうろ覚え)
      ネッシーさんの来年のフェルゼン(ベルばら45の歌&トーク)も楽しみですね。

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