ノルウェー語

オスロ大学の無料「ノルウェー語初級」続編がスタート&仕事で使えそうな「まだ~できてない」の言い方

オスロ大学で2017年に開設された「ノルウェー語初級(入門編)」の続編が10月からスタートしました。前回のメンバーのその後という設定で、内容は前回同様、「ビデオを見る」⇒「その内容をチェックする(クイズ)」⇒「そこで習った文法のまとめ」⇒「習った文法をチェックする(クイズ)」⇒「発音の練習」⇒「チャットボットとチャットでの会話練習」です。

会話はわりとはっきりで、NHK的な感じ。NRK(ノルウェー国営放送)も割とそうですが、このオスロ大学の動画も、誰かが話してるときに横から更に被せてくるというようなありませんし、突然早口になったりもしません。不自然にゆっくりなことはないですが、バラエティー的なあちこちからツッコミ的会話をするようなのではいという感じ。

動画のノルウェー語文章も添付されているので、まずは聞き取ってから、イマイチ聞き取れなかったところをその文章を見て理解。単語帳(ノルウェー語⇒英語)もあるので、それで内容を理解という感じです。自分としては聞き取れるのが多いビデオもあれば、聞き取れるのが少ないビデオもありますね。口語での表現が増えると聞き取れないことが多くなる傾向があるかも。でも、以前にも書いたかと思いますが、口語表現とか会話主体の勉強が弱かったので、この初級コース2はヒアリングの良い練習になります。

ビデオに出てきて「そういう言い方をするんだ」と思ったものがいくつかあるので紹介。

  • Hvor er det blitt av jentene? 女の子たちどこいった?
    • å bli av  (質問で)どこにいるか聞くときに使う
    • Hvor ble det deg? どこにいる?
  • å være nysgjerrig på alt nytt 新しい物好き
    • å være nysgjerrig på ~に好奇心がある
    • å være nysgjerrig på alt mulig 全てに好奇心を持っている
  • å få appetitt 食欲がわいてきた
  • å rusle 散歩する
  • sikkerlig sterk 本当に辛い

そして、もう一つ、気になったのが “Jeg har ikke rukket å snakke med dem.”。ビデオでは「彼らとはまだ話せてないんだよね-」という文脈で使われていましたが、これって「彼らと話す時間がなかった」と同じ意味なのかどうかというのが気になったので、レッスンで聞いてみました。

「まだ~できてない」の言い回し

まず、このrukketは、手が届く、(時間に)間に合うなどの時に使う動詞”rekke”の過去分詞系だそうです。jisho.noの例文では「Jeg må dra tidlig for å rekke toget.(電車に間に合うように早く出かけなくちゃ)」とうのが出てます。確かに、rekkeって、よくrekke tid(tid=時間)とかそんな感じで聞いたことがある気がします。っていうか、今回rekkeが動詞って初めて知りました。ずっと形容詞だと思ってました。さて、

  • Jeg har ikke rukket å snakke med dem ennå.
  • Jeg har ikke tid til å snakke med dem ennå.

この二つの文章がどうニュアンスが変わるか聞いたのですが、まず、har ikke tid の方は「まだ」じゃなくて本来「今」で使うべきなので、比べるなら「Jeg har ikke hatt tid å snakke med dem ennå.」でしょうということでした。

  • Jeg har ikke rukket å snakke med dem ennå.
  • Jeg har ikke hatt tid til å snakke med dem ennå.

ということですね。rekkeは先ほども書いたように「間に合う」という意味があるので、調整しようとしたり時間とろうとしたりしたけどまだ話せてない感、また、決まってから割とすぐのイメージがあるとのことでした。たとえば、週末のミーティングで「~さん達に聞いておいて」とか言われて、月曜の午後とかに「話せた?」と聞かれた場合の「すみません、まだ彼らと話せてないんです」という時のような。ただ、たとえば、もう1ヶ月くらい前に言われてた場合は、期間が長すぎて「間に合わないじゃなくてやらなかったんでしょ」感がでるので使えないようです。まあ、日本語でもそうですよね。しばらくたって、それでも彼らと話す時間を自分が捻出できないというのなら「ずっと時間とれなくて」という感じで、”Jeg har ikke hatt tid å snakke med dem ennå. “のほうが正解だそうです。また、Jeg har ikke tid å ~ (~する時間がない)は、ちょっとキツイ・冷たい言い方に感じるようです。「あ、今時間ないから無理」みたいな感じでしょうか。

追加で、たとえば週一の進捗会議で出た話で、なんとか資料を作り始めたものの次の進捗会議までにはギリ終わらなかった…間に合わなかったときにはなんというか聞いてみました。これは”Jeg har ikke rukket å gjøre det ferdig”だそうです。å gjøre なんだねというのがちょっと意外でした。「終わらせる」で以前習ったのはは å bli ferdig med で、「宿題を終わらせた」は “Jeg ble ferdig med leksene”というもの。 なので、 gjøre の部分はbliでもいけそうな気がするんですよね。次回, bliでも大丈夫か聞いてみようと思います。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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