続・仮定法と完了形、”足手まとい”の言い回し
続・仮定法と完了形:コロナさえ終わってればa-haのライブに行けたのにねぇ…
さて、前回のレッスンの後、改めて自分で完了形の表をまとめ直したりしたものの、やはり自分で作文してニュアンスを聞いてみないとはっきりしないということで、仮定法や完了形を使った文章を作文して添削してもらいました。
Når korona-situasjonen er ferdig , kan vi være på reisen uten frykt. (コロナが終わったら、安心して旅行にいける)
先生からは、決まった旅行ではないことや、この言い方だと「旅行に既に出かけている」イメージだということで、dra på reiseのほうがよいと言われました。また、終わったらのところは「bli ferdig」か悩んだのですが、Nårが先頭にあるのでerのほうが良いとのことでこのままでした。
Når korona-situasjonen er ferdig , kan vi dra på reise uten frykt. (コロナが終わったら、安心して旅行にいける)
前回気になっていた『Etter』との違いは別に手順がどうこうというのでもないようです。これは次回作文してみて違いなどを確認したいところですね。そして次。
コロナが終わっていれば、a-haは日本でコンサートが開けたのに
を言いたいわけですが、どういったら良いか。これは絶対、仮定法だよねということで、こう書きました。
Hadde korona-situasjonen hatt blitt ferdig, kunne a-ha holde konserter i Japan.
終わっている状態で完了と考えておかしなことになってしまいましたが、まずhatt blittのhattは単純にミスだから削除するとして、先生からは、この文脈だと「いつ」が必要になると言われました。その上で、
Hadde korona-situasjonen blitt ferdig i fjor , kunne a-ha holdt konserter i Japan
が正しいとのこと。ついでに、kunneだと「出来る」ということと「可能性があった」の両方の意味に取れるので、開催されるのが決まっていたのだから、skulleのほうが良いかも知れないという話になりました。
Hadde korona-situasjonen blitt ferdig i fjor , skulle a-ha holdt konserter i Japan
ここでの疑問は「なんでkunne, skulleの直後がholde(原形)ではなく、holdt(過去形)なのかだったんですが、これはあれでした。未来形の過去形+完了形ってやつです。これまた、誰もが英文法で悩んだであろう「時制の一致」カード発動です。しかも、skulle ha holdtの「ha」は省略してOKという法則に従ってるまでで、つまり、このholdtは過去形ではなく完了形だったわけです。(たまたま同じ活用)
たしかに、これはコロナが終わったら…という完了形で始まる文章ではあるけど、a-haがコンサートを開催できたのに…の部分も、過去に完了すべきだった未来なんですよね(泣ける)。
これまでも何度か、助動詞の過去形の後ろが原形ではなく過去形と思わしき形に直されたことがあったんですが、そうか…完了形だったからか、と今更ながら。いや、ha(英語でいうhaveの原形)の部分を省略されたらわからないって…。
足手まとい・邪魔者にならないか心配するときの言い回し
こちらは2012年だったかに訳した、モートンがInezを連れてクイーンのミュージカルを観に行った時のレッドカーペットでの言葉。邪魔だろうと去ろうとするInezに「君はここにいていいんだよ」という文脈で「君はお邪魔虫じゃないよ」的な言葉を使っていたんですね。これが「femte hjul på vogna」。直訳すると「車両の5番目の車輪」です。先日からドイツ語のレッスンを開始したわけですが、もう既に進んでる人達の中に入るのに、自分が時間をとりすぎて邪魔者にならないかという不安があったので、ふと、この言い回しを思いだして使ってみることにしました。
Jeg tok den første tysk-leksjonen i helgen. Jeg var redd for at jeg skulle bli femte hjul på vogna i gruppeleksjonen , men jeg var den eneste studenten .(週末に初めてのグループレッスンを受けました。自分がグループレッスンの足をひっぱるのではないかと不安でしたが、自分しかいませんでした)
これは特に問題無く、使えていたようです。使い方があっていてよかったです。

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。
二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。
現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

